アトピー性皮膚炎は胃腸が原因って本当?

なぜ食事に重点を置いたのかというと、アトピー性皮膚炎の場合、胃腸が弱い人が多いという事実があるからです。

アトピー性皮膚炎の患者は胃腸が弱い

誤解があるようですが、食物アレルギーが原因でアトピー性皮膚炎になるのは患者全体のわずか数パーセントです。

しかし、アトピー性皮膚炎が発症し胃腸が弱まるとアレルギー反応を起こしやすくなります。私の場合はナスやトマトをアトピー性皮膚炎発症前は摂取出来ましたが、発症後は猛烈な痒さに襲われるようになりました。

正確には違いますが、考え方としてはダニ、ハウスダストと似ています。傷んだ所にアレルゲンが侵入するから。それが皮膚の傷みなのか胃腸の傷みなのかの違いです。

さて、ここで皮膚侵入との大きな違いを考える事が出来ます。

皮膚は通常ガード機能を持っています。たとえ傷が付いていようとも積極的にアレルゲンの侵入を許す部位ではありません。しかし胃腸は「積極的に吸収する器官」なのです。
よって、正常な場合は除去するであろうアレルゲンも吸収・反応します。

胃腸が関わる食物アレルギーがなぜ皮膚に表れるかは医学的にわかっていません。原因として皮膚表皮細胞の角質化過程の亢進(こうしん:病状などが進行すること)、免疫異常と今のところ考えられています。

当サイトではアトピー性皮膚炎を次の流れで考えます。
元々胃腸が弱い、もしくは胃腸が弱まる→食物のタンパク質などに異常反応→皮膚に炎症が起こる→炎症の起きた皮膚にダニなどが侵入しさらに悪化する。

このフローで疾患が進むとダニなどの環境改善よりも発端である大元の腸内環境正常化を狙った方がより効果があります。ダニ・空気など環境の改善は悪化を防ぐためにはとても重要ですが、根本の解決には一番遠いポジションでもあります。

腸内環境と皮膚との相関はアトピー性皮膚炎に限らず、他の皮膚炎や美容上の皮膚状態にも見られるという報告もあり、途中の仕組みが医学的に解明されていなくても、胃腸と皮膚との関係は十分考えられる事です。

まずは基礎知識として胃腸の働き、腸とアレルギーの関係を説明しましょう。

基本がない治療を行うと結果しか見えず「これは効いたかな」「これは効かないな」という感想で終ってしまい次につなげたり、自分にあったアレンジをする事が出来なくなります。

「考える事」は治療においてかなり大きなウエイトを占めているのです。


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